水墨画、墨画「 幸彦 」のサイト
作 品 | G A L L E R Y

作家「 幸 彦 」の心象作品の一部を紹介。 

 

 

画は描かない。 

人生を引き千切り、削り、形にするだけだ。

柘榴と流転

| POMEGRANATE |

墨/和紙/F20/2009
第34回全日本水墨画秀作展 | 優秀賞

画意/

冷たい雨の朝、
煙草を買いに出かけると、柘榴の実が落ちていました。
グチャリと横たわったその朽ちた「実」と、勢いよく飛出した「種」は、
その瞬間に「死」と、「誕生」が、
同時に起こった爆発的な生命の輝きを、私に想像させました。
そしてそれは、
先日亡くなった「祖母の死」と、「弟の子供の誕生」にも
この砕けた柘榴と飛出した種のように、何か 「つながり」 があるように思わせる。

 




| HAI |

墨/和紙/F6/2011

画意/

荒々しく羽ばたかせ、やがて砂塵のように零れ、廃れても尚、
眼光は輝く。
ばたつかせ、泥に這いつくばる。こなごなになるまで

 


無 題

| NOTITLE |

墨/和紙/F6/2011

画意/

彼女が、去って数年。
そして、
彼女の物だけが、彼女がいた、今も私のいるこの地に、
遠く海を渡り、たどり着いた

 

松 人 

| MCHIBITO |

墨/和紙
F6/2011

画意/

この駅には、とてものっぽな待ち人がいる。
雨の日も、風の日も、多くの人の行き交う姿を見続けている。
この町に越してきて10年。

こののっぽな「待ち人」が、少し淋しくなったこの駅を変わらずに見守りつづけている。
この駅は、「黒松駅」と呼ばれている。




| YOROI |

墨/和紙
F6/2011

画意/

恐れ、悲しみ、怒り、寂しさ。襲ってきた全てを崩れそうな鎧で覆い、
今日をやり過ごす。

それは決して強さではないが、命を繋ぐ本能と、わずかで貴重な決意。
面の奥の瞳がうずくまる。
いつの日か、この同じ土を踏む人々の心が癒え、重い鎧を下ろし、
何気のない素顔をとり戻せるように


轟 く

| RESAOUND |

墨/和紙
1350*350 (mm)/2008
第33回全日本水墨画秀作展 | 入選

画意/

 

| FORGET & LAZINESS |

墨/和紙
1350*350 (mm)/2009
第35回全日本水墨画秀作展 | 準大賞

画意/

奪われた苦く、苦しい思い出でも, 夜眠れないほどに熱く恋をした記憶が
すこしづつ薄れてしまうのは淋しさを感じます。
どこか、遠い暗闇に霧のように、
そして昇華してしまい、 今では、誰かを恋し、愛し、あの熱く高揚する感情
感覚さえも忘れてしまいそうです。

 




| ARM |

墨/和紙
1350*350 (mm)/2009

画意/

腕がわたしに言う。
おまえは誰だ。何をしている。

   

無 題

| no title |

墨/和紙
/2007

画意/

   





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